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TakayukiKoyama Geek Blog

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「嫌われる勇気」を読んで気づいた自分が変わった理由と3つのポイント

話題になっている「嫌われる勇気」をKindleで読んでみました。

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 この本は、人生に迷い幸せを見いだせない青年とアドラーの心理学の教えを説く哲人との対話の中で、アドラーの心理学がどういうものなのか、自分はどうすれば幸せになれるのかを考えていく話です。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

「嫌われる」の意味

 タイトルを見た時は「嫌われる」がネガティブな印象を受けましたが、内容は全くそういう意味ではありませんでした。

 人が悩むことは全て人間関係の悩みに行き付く。その人間関係の悩みをどうにかするために、相手に嫌われないようにと考えてはいけない。なぜなら、『わたし』が実行したことに好いてくれるかどうかは相手が決めることであり、『わたし』にはどうすることもできないから。相手の顔色を伺って行動することは自分の人生を生きるのではなく、相手の人生のために生きることになる。『わたし』がすべきと思ったことを実行するためには、相手に嫌われる勇気を持つ必要がある。

 私の解釈を掻い摘んで書くと上記のような感じです。

本のポイント

 読んでみて"私が"ポイントだと思ったのは以下の3点です。

・実行しない理由は原因論なのか目的論なのか
・その理由は誰の課題なのか
・自分受容、他者信頼、他者貢献

 3つのポイントを自分の人と話ができなかった過去と照らし合わせながら書きたいと思います。

実行しない理由は原因論なのか目的論なのか

 私は幼いころ全くと言っていいほど声を発することができませんでした。人見知りや場面緘黙症の類で、身振り(頷いたり、首を振ったり)はできるけど、「喋ろ」と言われるとうまく喋れないから嫌われるという恐怖に襲われ、声が出なくなりました。いつも喋れない言い訳を考えていました。しかし、思いつく言い訳は無理があるものばかりでした。

 「何か病気的な理由があるから喋れない」(原因論)のではなく、「人に嫌われのが怖いから、理由を考えて喋らないようにしていた」(目的論)だからです。何か原因があって喋れないのではなく、『人に嫌われない』という自分を守るために言い訳をずらずらと考えていたのです。

 これは私の喋れない問題に限った話ではなく、実行することは可能なのに実行しない問題は全て目的論で説明がつくと思います。そして、その目的は人間関係が関与しているので、「嫌われる勇気」を持ちさえすれば実行に移すことができるわけです(課題がうまくいくかは別です)。要するに私の場合は、人には嫌われてしまう可能性があるかもしれないけど、「嫌われる勇気」を持てれば人と話すことを実行に移すことができるということです。

 仮に実行して人に嫌われたとしても、全ての人が嫌いになることはないし、「わたし」のことなんてなんとも思ってない人がほとんどです。嫌われたら、その人との関わりを辞めれば良いと思います。「わたし」が「わたし」のことばかり考えているように、みんなも「わたし」のことばかり考えているのだから。

その理由は誰の課題なのか

 とは言っても、割り切るのは中々難しいところがあります。そこで役に立つ考え方が「課題の分離」です。「課題の分離」とは、今抱えている課題が「わたし」なのか「他者」なのかを明確にし、その課題が「わたし」の課題であれば誰にも介入させず、「他者」の問題だったら「わたし」は介入しないようにするということです。ただし、相手が援助を求めてきたときは手を差し伸べてあげてください。

 私の場合では「喋れない」という課題はもちろん「わたし」の課題です。だから、この悩みに家族は介入してはいけないのです。もちろん、私も当時は介入してほしくありませんでした。自分でどうにかしたいという気持ちがずっとありました。親に介入されて余計ややこしくなったり、支援を求めた時に得られなくてうまくいかなかったこともありました。もちろん、自分の課題なので責任は全て自分にあります。

 例えば、私が小学生の時、学校というコミュニティ(本書では共同体)ではどうにもならないと思い、中学受験で私立の中学校に入れば殆どの人が初対面という状態になるから、うまく話せる勇気が持てるかもと思いましたが、勉強は全く好きになれず結局失敗しました。

 当時は幼くて気づかなかったけど、「喋れない」ということが「わたし」の課題であると自覚していれば、色々なコミュニティに所属するチャンスはあって、探せば自分の居場所は作れたんだろうなぁと思いました。  

自己受容、他者信頼、他者貢献

 最後に考えたいことは「自己受容」、「他者信頼」、「他者貢献」です。自分を受け入れ、他者を信頼し、他者に何か貢献できているという実感を持つことが重要であるという話です。

 この3つを考えることができていたら、「喋れない」という問題は直ぐに解決できたと思います。例えば、勉強が好きではないという自分を受け入れ、自分の好きなことを探して同じ考えの人が集まるコミュニティに入り(自己受容)、その人達を信じて(他者信頼)、活動をしていれば(他者貢献)、今のように喋れるようになっていたのではないかなと思います。

 私が今、人と会話ができているのは私自身がそこに居てもいい(本書では存在レベルでの貢献)と思うようにしているからです。話し相手になってくれるということは、即ち相手は私と話したいということでそれは私の存在が貢献できていることであると思い込むようにしています。ただ、もちろんだからどうな風に話してもいいやと思っているわけではなく、その場が居心地の良い場になるように発言内容は頭をフル回転させています。

 他者信頼や他者貢献についてはもっと深い意味がありますが、それはまだうまく自分の言葉に落とし込めていないので本書を読んでいただければと思います。

ということで

 具体例が多く書かれているのでどんな人でも参考になると思います。「自分らしく生きたい」、「幸せになりたい」と思う人は是非とも読んでみてください。

・書籍

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

Kindle

嫌われる勇気

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